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がんと食べ物の深い深い関係①

 中医学で、医食同源という言葉があります。健康と病気、食べ物は密接な関係があります。

 そもそも、がんというのは人間が自分で作ってしまう病気です。インフルエンザやノロウィルスのように、人から感染して罹患する病気ではありません。

 自分の体のなかで、毎日約5,000個の異常細胞が産まれます。そして、毎日これを免疫細胞が認識して駆逐しています。しかし、生活習慣、喫煙、その他の毎日の生活の影響で免疫力が低下し、がん細胞の駆逐の数がたとえば4999個だとします。

 すると、翌日にはがん細胞が5001個になり、また4,999個しか駆逐できない免疫だと、翌日には5,002個に…

 このようにしてがん細胞が集積し、腫瘍になれば癌になってしまいます。

 正常な細胞とことなり、がん細胞は①高い増殖力、② 細胞の不死(細胞分裂の回数に制限がない)、③周辺組織への浸潤(組織に入り込むこと)や、体内の離れた部位への転移、という三つの大きな特徴を持っています。

 ですから、一度増殖が始まるとどんどん癌は大きく成長して組織の中に入り込み、時として転位してしまうのです。

 がんと生活習慣は密接な関係があります。もちろん、癌になりやすい遺伝子を持つなどもあります。

 例えば、乳癌です。女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが「がんを予防するため両乳房を切除した」という衝撃的なニュースがありました。なぜ健康な状態にもかかわらず乳房の切除を決断したのかというと、彼女の場合、BRCA1という遺伝子に変異が見つかり、その結果、生涯で乳がんが発症するリスクが87%あるとの診断を受けたからです。

 乳がんや卵巣がんのうち遺伝性といわれているものが5~10%あると報告され、このような遺伝子性乳がん・卵巣がん症候群は、HBOC(Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome)とも呼ばれています。HBOCの場合、遺伝子変異を受け継いでいない人と比べ、発生の確率は10倍以上も高くなるといわれています。

 一方で、肥満の方は乳がんになる可能性が高く、とくに閉経後では大きな差があります。閉経後の女性では、BMI(肥満指数)が30以上のグループの乳がんリスクは、19未満のグループに比べなんど2.3倍高くなっていました。

 つまり、肥満によって2倍以上もがんの発症率が高くなっているのです。

 同様に、塩分の摂取でも胃がんの発症率は変わります。同様に、塩分の摂取量が多いグループでは、胃がんの発症率は2倍になっており、さらにいくら、塩辛、練りうになどをよく食べる人で胃がんが多いことも分かってます。

 つまり、喫煙はもちろんですが、毎日の食生活によって少しづつがん細胞が増えやすくなり、結果として発症率に大きな差がでるのです。

 ところで、このブログで体の温度が冷えるとがんになりやすいことを述べてきました。

 食物には、体を冷やす作用のものと、温める作用の物があり、さらにある臓器の温度をあげたり下げたりするものがあることが知られています。

 これまでの栄養学では、単にカロリーや炭水化物タンパク質脂質などの栄養課を「入れる」「補う」ことばかりに目を奪われてきました。

 現代は食生活が豊かになり、医学も十分に発達しているにもかかわらず、がんが増加しています。

 従来の栄養学による食事療法は、栄養が足り無い時代の学問であり、現在のような飽食の時代では、全く別の概念の食事療法がひつようなのです。

(この項続く)

(吉野敏明 筆)


















 


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