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がんの遺伝子治療、p53遺伝子導入治療②

【がんp53遺伝子治療まえの、血清p53抗体測定について】

がんでは、p53遺伝子の異常により、がんが発生することは前回のブログで述べました。

 前回の復習になりますが、抑制遺伝子としてp53遺伝子は重要な働きをしています。即ち、遺伝子を守るp53遺伝子に異常が発生し、がん化する際に多くの場合p53遺伝子に突然変異が認められているからです。

 生体は異物を認識すると、免疫によって抗原抗体反応を起こします。これを液性免疫といいます。p53遺伝子が異常になると当然、正常なp53蛋白質を作れず異常p53蛋白質を作りだし、生体はこれを異物として認識して抗体を作ります。これがp53抗体です。つまり、血中にp53抗体が増加してくるわけですから、この抗体を測定して、p53遺伝子導入治療の適応かどうかを診るのがこの検査です。

 p53抗体の検査は、腫瘍マーカーに変わる新しい腫瘍検査法として注目されています。

 いわゆる腫瘍マーカーとは、腫瘍(がん) 細胞が作り出して周囲に放出する物質で、腫瘍の増大とともに血中濃度が上昇してくるので、腫瘍の悪化や治癒の判定の補助として利用されています。たとえば、CEA、AFP、SCC、CA125などが有名です。腫瘍マーカーも、癌検診に利用され癌の発見に有益ではありますが、多くの場合はある程度腫瘍が増大してから検出されるようになりますので、従来の腫瘍マーカーの検査だけでは、ごく初期の癌を見落としてしまうことが多いのです。

 これに対し、p53抗体はによる検査は上記の腫瘍細胞から放出されたものではなく、正常な免疫細胞系が作り出している点が異なります。

 ただし、p53抗体検査も万能ではありません。感度、特異度ともに6~8割程度と言われています。ですから、p53抗体検査が陰性であっても、これらが原因でがんになっている可能性がありますので、この場合はおなじがん遺伝子治療でもエンドスタチン遺伝子導入によるがん遺伝子治療を優先したります。これは、またいずれ詳しく述べます。

 一方、p53検査が高陽性という場合は、積極的にp53遺伝子治療を勧めます。

 


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