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歯を接触させる癖はありませんか? -THCの治療とは?-

TCH(Tooth Contacting Habit)という言葉がいま盛んにTVやネットで話題になっています。これは、歯列接触壁といい、歯と歯を持続的にくっつけているいわば癖のようなものです。歯ぎしりや食いしばりと似ていますが、少し違います。
TCH.001

上下の歯の接触と聞くと一般的には“かみ締め(クレンチング)”や“食いしばり(ブラキシズム)”を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、実際にはギュっと強い力でかみ締めや食いしばりを行わなくても、上下の歯が接触する程度でも筋の緊張・疲労が生じるということがわかってきました。これをTCHといっています。

正常な人では、安静空隙といい、上下の歯は接触しないで約1~2㎜隙間があります。そして、会話や食事をする際に接触する時間を含めても、接触しているのはおよそ1日たった20分程度です。しかし、弱い力とは言え、上下の歯の接触時間が長くなると、筋肉の緊張や疲労、顎関節への負担が増え、起床時症状(顎の疲労感,歯の違和感,口が開きにくいなど)や顎関節症、様々な不定愁訴に関わっている可能性が考えられています。

日本では、様々な誤解から、このクレンチングやブラキシズム、そしてTCHもかみ合わせの調整の治療や、補綴(歯をかぶせたり、連結したりする)治療、あるいは顎関節の治療としてマウスピースの装着などをしていることが多いです。しかし、欧米を含む諸外国では、精神や心との関連による疾患であるとの考え方が主流です。

これは、歯並びが悪くても顎関節症にならない人もいれば、歯並びがよくても重度の顎関節症になる人からよく分かると思います。また、疲労やストレスや病気でもかみしめが起こることは言われています。しかも、逆流性食道炎など、内科的疾患が歯ぎしりの原因の一つであることもわかってきています。

図の様に、下顎を動かすのは最終的には中枢であり、それを制御しているものが感情や基質や反射(すなわち自律神経にも運動神経にも支配されている)であることもわかっています。

誠敬会クリニックでは、精神科と歯科と心理カウンセラーが連携することにより、歯ぎしりの原因であるストレス、内科疾患などを突き止め、それに対する薬物を含めた治療を行い、その上で必要に応じてマウスピースなどの治療も行っています。

内科疾患との関連や、心療内科疾患が隠れていることが多くありますので、お気軽にWebなどでご相談ください。


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