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認知症・アルツハイマーの現状

 我が国は超高齢化社会を通りすぎ、「超々高齢社会」です。しかも、認知症は世界的に増加していて、2010年の時点で3,560万人の患者数と推定され4秒に1人発症していると言われています(※ Marc wartmann. Alzheimer’s Research & Therapy. 2012;4:40)。

 日本では、全国平均とほぼ同じ年齢・職業分布の母集団を対象にした久山町研究での病理学的評価では、認知症患者は増加傾向で、医療機関を受診しアルツハイマー病と診断される方もまた増加傾向にあります(※本田 祐之, 岩城 徹. 病理学から見た認知症の原因疾患と疫学-久山町研究から-. 最新医学、2013;68:754-760.、厚生労働省. 精神疾患のデータ. 知ることから始めようみんなのメンタルヘルス総合サイト.より)。

 アルツハイマー病は進行性疾患で個人のADLを著しく損ないます。また家族などが介護負担と経済的負担を負いますから、その影響は罹患個人に留まりませんから、まさに我が国では国家的もんだいなのです。

 認知症治療薬として1999年ドネペジルが日本/米国のFDA(食品医薬品局)で認可され、2011年に日本でメマンチンが認可され日本で認知症の治療に大きな影響を与えました。
 
 しかし現時点では、薬物治療はアルツハイマー病の進行を抑制はできず、症状改善もわずかです。アルツハイマー病を含め、精神疾患の慢性経過には、患者/家族/医療/介護/福祉者が付き合っていくことが必要な疾患だと考えられます。

(吉野敏明 筆)


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