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逆流性食道炎と歯ぎしりの関係

 最近になって『歯ぎしりの原因』として考えられるようになったものに「逆流性食道炎」という病気があります。従来、歯ぎしりや食いしばりは、ストレスなど精神科的な要因が原因で、それを歯科的な治療が補う、という考え方でした。

 『なぜ、逆流性食道炎と歯ぎしりが!?』と思うかたも多いかと存じますが、その理由は、逆流性食道炎の治療をすることで歯ぎしりもなおってしまったという例が多数あるという理由からです。
 下の症例は、誠敬会クリニックで、内科的に逆流性食道炎治療薬を投与としたところ、歯ぎしりが大幅に緩和された症例です。
逆流性食道炎

 逆流性食道炎という病気は、何かの理由で胃酸が逆流してその酸が原因で食道に炎症が起きてしま右状態をいいます。症状としては腹部膨張感、胸焼け、ゲップなどがあり、また胃液が胃から上がってくるようなこともあります。

 逆流性食道炎と歯ぎしりがどのような関係は、まず逆流性食道炎の特徴である胃酸が逆流して上がってくると口の中が胃酸の作用で酸性に傾きます1)。そうすると体は口の中を中性に戻そうとするために唾液を分泌しようとして歯ぎしりをするのです。ですので、逆流性食道炎が治ると口の中が酸性になることもなく、あらためて唾液を分泌する必要もありませんので歯ぎしりも必要なくなる、ということで歯ぎしりが治るという計算式が成り立つのです。

 また、逆流性食道炎の患者さんは歯ぎしりをしている人が多いそうです。

 包括医療を行う誠敬会クリニックでは、逆流性食道炎と診断と内科医に診断を受けた患者さんに対して投薬治療を行い、必要に応じて池田らの方法で歯ぎしりの診断を歯科医が行います1)。

 歯ぎしりをしている方は逆流性食道炎の可能性も疑って内科治療が必要かもしれません。

参考文献
1)J Prosthet Dent. 2013 Nov;110(5):349-55.10.1016/j.prosdent.2013.05.002. Epub 2013 Sep 5.
Association between sleep bruxism and gastroesophageal reflux disease.
Mengatto CM1, Dalberto Cda S, Scheeren B, Barros SG.
2)池田雅彦、菅原哲夫:ブラキシズムと私の臨床診断法, 加藤 熈, 押見 一, 池田雅彦 編 ブラキシズムの基礎と臨床, 9-26, 日本歯科評論社 1997

| 13:20 | 未分類 | コメント(0)
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