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胃がんとピロリ菌の関係ー消化器専門の小島ドクターがおりますー

 みなさん、ご存知のようにピロリ菌は胃潰瘍だけでなく、胃がんのつよいリスクであり、除菌が推奨されています。

 マーストリヒト・アジア太平洋コンセンサスガイドラインでは、胃がんの既往のある患者さんへのピロリ菌の除菌を強く推奨しています。

 ところで、胃の切除を受ける際、ピロリ菌の除菌が先なのでしょうか、それとも切除後に除菌をするのが良いのでしょか?

 がん研有明病院の本多通孝氏らは、胃切除術を受ける患者への適切な除菌のタイミングを調べました。

 その結果、術前群と術後群で除菌成功率が同等であり、著者らは、「胃切除を予定している胃がん患者は、予定されている再建術式に関係なく、術前の除菌は必要ない」と結論しました※。

 除菌治療は、一般的な3剤併用療法(ランソプラゾール、アモキシシリン、クラリスロマイシン)で実施した。術前群では、除菌治療後に手術を実施、術後群では術後8日後に実施しました。
 
主要評価項目は、残胃で除菌成功を達成した患者の割合であった。除菌成功の定義は、術後6ヵ月時点でC13尿素呼気試験および便中抗原とも陰性の場合とした。

 除菌成功例の割合は、術前群と術後群でそれぞれ68.6%対69.4%(p=1.000)で、2群間でほぼ同等でした。

 ここで重要なのは、除菌の術前術後の問題ではなく、胃の切除をする前にきちんと予防や検診をしていることです。

 誠敬会クリニックでは、消化器外科専門医の小島ドクターがおります。

 ぜひ、大病になるまえに健康診断を受診しましょう。


※Honda M, et al. J Am Coll Surg. 2015 Apr 8.

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