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がん患者さんに最も適した果物、アボカド

2015年10月03日
 このブログでは、がんの食餌療法として、中鎖脂肪酸ケトン食療法や地中海食の話をしてきました。
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 がんに、ブドウ糖は大敵です。それは、がん細胞が通常の細胞よりもブドウ糖活性が6~7倍も高く(報告によっては正常細胞と比べて数倍〜数十倍ものブドウ糖活性が高い)、それだけブドウ糖を取り込んで栄養にしています。

 この原理は、がん検査のPET検査で簡単に説明できます。

 PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の頭字であり、放射能を含む薬剤を用いる核医学検査の一つです。放射性薬剤が放出される放射線を特殊なカメラでとらえて画像化してしらべる画像診断です。

 PET検査は上述のようにがん細胞がブドウ糖を多く取り込むことを利用し、18F-FDGというくすりを用いてがんを画像化して見る検査です。

 がん細胞は正常細胞の何倍もの量のブドウ糖を取り込むため、18F-FDGを注射するとこの薬剤もがんの病巣に集まります。

 つまり、ブドウ糖を断糖することで、がんのエサを無くし、その代わり良質な脂肪で摂取カロリーをコントロールし、体力を落とさずにがん細胞を少なくする、というのが中鎖脂肪酸ケトン食療法の原理です。

 さて、この食事療法に最も適切な果物があります。

 一般に果物はブドウ糖を多く含み、がんの食餌療法には不適格です。

 しかしながら、アボカドは他の果物が100g中にブドウ糖を10~20gも含むのに対し、100g中1g程度しかブドウ糖がありません。

 加えて、良質な油分である、n-9系の一価不飽和脂肪酸であり、がんの予防だけでなく、循環器系疾患の予防にも適しているのです。

 さらに、多数のカロテノイド(βカロチン、ルテンなど)や複数のビタミン類(ビタミンC、ビタミンB、ビタミンE)、そしてミネラルと食物繊維、タンパク質など、がん治療には正にうってつけの果物なのです。

 中鎖脂肪酸ケトン食療法ではブドウ糖、つまり炭水化物をとることができないので、カロリー維持が重要になります。

 その点、アボカドは100gあたり187キロカロリーなので、バナナの2倍以上もあり、栄養補給にも適しているのです。

(吉野敏明 筆)画像画像

がんと食べ物の深い深い関係①

2015年08月14日
 中医学で、医食同源という言葉があります。健康と病気、食べ物は密接な関係があります。

 そもそも、がんというのは人間が自分で作ってしまう病気です。インフルエンザやノロウィルスのように、人から感染して罹患する病気ではありません。

 自分の体のなかで、毎日約5,000個の異常細胞が産まれます。そして、毎日これを免疫細胞が認識して駆逐しています。しかし、生活習慣、喫煙、その他の毎日の生活の影響で免疫力が低下し、がん細胞の駆逐の数がたとえば4999個だとします。

 すると、翌日にはがん細胞が5001個になり、また4,999個しか駆逐できない免疫だと、翌日には5,002個に…

 このようにしてがん細胞が集積し、腫瘍になれば癌になってしまいます。

 正常な細胞とことなり、がん細胞は①高い増殖力、② 細胞の不死(細胞分裂の回数に制限がない)、③周辺組織への浸潤(組織に入り込むこと)や、体内の離れた部位への転移、という三つの大きな特徴を持っています。

 ですから、一度増殖が始まるとどんどん癌は大きく成長して組織の中に入り込み、時として転位してしまうのです。

 がんと生活習慣は密接な関係があります。もちろん、癌になりやすい遺伝子を持つなどもあります。

 例えば、乳癌です。女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが「がんを予防するため両乳房を切除した」という衝撃的なニュースがありました。なぜ健康な状態にもかかわらず乳房の切除を決断したのかというと、彼女の場合、BRCA1という遺伝子に変異が見つかり、その結果、生涯で乳がんが発症するリスクが87%あるとの診断を受けたからです。

 乳がんや卵巣がんのうち遺伝性といわれているものが5~10%あると報告され、このような遺伝子性乳がん・卵巣がん症候群は、HBOC(Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome)とも呼ばれています。HBOCの場合、遺伝子変異を受け継いでいない人と比べ、発生の確率は10倍以上も高くなるといわれています。

 一方で、肥満の方は乳がんになる可能性が高く、とくに閉経後では大きな差があります。閉経後の女性では、BMI(肥満指数)が30以上のグループの乳がんリスクは、19未満のグループに比べなんど2.3倍高くなっていました。

 つまり、肥満によって2倍以上もがんの発症率が高くなっているのです。

 同様に、塩分の摂取でも胃がんの発症率は変わります。同様に、塩分の摂取量が多いグループでは、胃がんの発症率は2倍になっており、さらにいくら、塩辛、練りうになどをよく食べる人で胃がんが多いことも分かってます。

 つまり、喫煙はもちろんですが、毎日の食生活によって少しづつがん細胞が増えやすくなり、結果として発症率に大きな差がでるのです。

 ところで、このブログで体の温度が冷えるとがんになりやすいことを述べてきました。

 食物には、体を冷やす作用のものと、温める作用の物があり、さらにある臓器の温度をあげたり下げたりするものがあることが知られています。

 これまでの栄養学では、単にカロリーや炭水化物タンパク質脂質などの栄養課を「入れる」「補う」ことばかりに目を奪われてきました。

 現代は食生活が豊かになり、医学も十分に発達しているにもかかわらず、がんが増加しています。

 従来の栄養学による食事療法は、栄養が足り無い時代の学問であり、現在のような飽食の時代では、全く別の概念の食事療法がひつようなのです。

(この項続く)

(吉野敏明 筆)


















 

地中海食とがんの関係

2015年07月21日
 医食同源という言葉があります。

 毎日の食事自体が、病気を抑制または治療し、時として食事自体が病気をつくることです。

 ところで、みなさん地中海食をしっていますか?

 地中海食とは、野菜・豆類・果物・シリアルを多く摂取し、オリーブオイルからn-3系不飽和脂肪酸を多く摂取し、魚介類を多く、乳製品・獣肉や家禽類は少なめに、食事中に適量の赤ワインを摂取する食事のことです(Wikipediaより)。

 イタリア料理・スペイン料理・ギリシア料理など地中海沿岸諸国の料理がこれにあたり、以前から地中海沿岸諸国では、イギリスやドイツ、北欧などの内陸のヨーロッパ諸国に比べ、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患が少ないことから、食生活にその原因があるのでは、といわれて名づけられた名称です。


 さまざまな研究から地中海食は、血清コレステロール値と心筋梗塞・冠動脈疾患死に関連があること、同程度の高脂肪食を食べても地中海沿岸諸国では冠動脈疾患が少ないことがわかっています。


 そして、地中海食は低脂肪食に比べ、心血管疾患を抑制することも報告されています。

 また、地中海食が糖尿病リスクを減少させるという報告もあります。報告された。

 また、地中海食が子宮癌(子宮内膜癌)のリスク低下に有用である可能性が報告されています。


 イタリアの研究グループが、がん分野の国際誌であるブリティッシュ・ジャーナル・オブ・キャンサー誌の2015年5月号で、子宮内膜がんについて5000人以上のイタリア人女性を対象にして調査を行いました。

 そこで、地中海食を9つの要素に分けて、食事内容を調べました。

 地中海食の9つの要素としては、野菜、果物またはナッツ、豆類、シリアル、魚という5つの要素については多く食べていること。飽和脂肪に対して一価不飽和脂肪酸が多いこと。一価不飽和脂肪酸はオレイン酸が代表で、オリーブオイルに豊富な脂肪酸。さらに、肉類とミルクについては食べる量が少ないこと。アルコールは適度であること。

 地中海食に特徴的な9種類の食品のうち、0~2種類の食品だけ取っている女性と比べると、6種類~9種類を取る女性は子宮内膜がんのリスクが57%低くなると分かり、6種類取る人は46%低くなり、5種類では34%低くなっていました。

 誠敬会クリニックでは、食事療法によるがん治療をおこなっています。

 もっと積極的に癌の治療をするには、中鎖脂肪酸ケトン食療法をおこないます。

 がん治療や食事療法に対するご質問、お問い合わせはこちらまで。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://seikeikai.org/free857191 

(吉野敏明 筆)

乳がんは肥満と関係が深いことをみなさんしっていますか?

2015年04月22日
 国立がん研究センターがん予防・検診研究センターにおける、18万人を超えるコホート研究では、女性の肥満は閉経前後のいずれでも乳癌リスクになることを発表しました。なんと、肥満の女性では、乳がんになるリスクは、閉経後では最大2.25倍に上るそうです。

 乳がんと肥満、そして炭水化物、とくにデンプンやブドウ糖の過量摂取との関連がこれまで報告されています。炭水化物の摂取は、体重増加およびインスリンレベルに影響し、乳がん腫瘍のインスリン様増殖因子受容体(IGF-IR)の活性化を促し予後に影響するとみられています。

 そもそも、がん細胞が炭水化物の一つであるブドウ糖を多く取り込むことはよく知られています。がん細胞が数を増やしていくには、莫大なエネルギーの産生と細胞を構成する成分の合成が必要ですが、がん細胞におけるエネルギー産生と物質合成の主な材料がブドウ糖だからです。多くのがん細胞は、正常細胞と比べて数倍〜数十倍ものブドウ糖を取り込んで消費しています。 なので、がんの検査法でPET検査というものがありますが、これは放射性同位体で標をつけたブドウ糖血管内にを注射し、この薬剤ががん組織に集まるところを画像化することでがんの有無や位置を調べる検査法です。正常細胞に比べてブドウ糖の取り込みが非常に高いがん細胞の特性を利用した検査法です。

 このがんがブドウ糖を栄養源していることを利用し、がんの食事療法として、中鎖脂肪酸ケトン食療法という、ブドウ糖を断糖する食事療法があるくらいなのです。

 現在の日本の食生活は、糖分にあふれています。「そんなに甘いものはとっていない」と言われる方でも、コンビニやスーパーの惣菜、そしてお菓子や食パンにも極めて多い量のブドウ糖や砂糖が添加されていることを知っていますか?

 みなさんも、カロリーだけでなく、もう一度食生活を見直してみましょう。

(吉野敏明 筆)