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包括治療とは?  総合治療とは? 統合治療とは??

2015年06月12日
 現代の西洋医学、とくに保険治療はその制度上、殆どが対症療法であり、真の予防や原因除去療法が行えない環境です。

 ここで、保険治療では「療養に対する給付」という言葉が保険治療ではでてきます。療養に対する給付とは、病気やケガをしたときの治療を対象として行われます。つまり、日常生活に何ら支障がないのに受ける診療(美容整形など)に健康保険は使えません。妊娠も病気とはみなされないため、正常な状態での妊娠・出産は健康保険の適用から除外されています。また、健康保険の目的からはずれるような病気やケガをしたときは給付が制限されることがあります。

健康保険が使えないケースとは、
①美容を目的とする整形手術
②近視の手術など
③研究中の先進医療
④予防注射
⑤健康診断、人間ドック
⑥正常な妊娠・出産
⑦経済的理由による人工妊娠中絶

 つまり、自動車の保険とおなじで、アルミホイールを買い換えるのに自動車保険がきかない、リアスポイラーをつけたいのに保険がきかない、というのとおなじです。あくまで、事故でこわれたものを直すときに保険はつかうのとおなじで、
医療も、病気ならなければ保険は使えないのです。予防も検診も本当は保険はつかえません。

 ここで、包括治療という概念があります。

 包括治療とは、医療有資格者およびその周囲の多職種の専門家が、チームあるいはシステムとして、病気をもつ人と供に、心と体の双方の生活の質の改善を目指す医療です。これには、従来の医師と患者だけではなく、医療と介護と福祉、あるいはNPOなどの団体も含まれ、これを行う地域は、従来の区域(Area)ではなく、団体(Community)の概念です。

 つまり、保険治療では予防も検診もできませんし、そもそもが対症療法の概念で、原因除去療法までは保険の給付範囲ではないのです。

 従来、包括治療の概念は、主に癌治療や癲癇、あるいは治療困難な難疾患などで行われてきました。それは、いわゆる保険治療では全く歯が立たないからなのです。

 真の原因助教療法を行うためには、医師は当然の事、看護師、薬剤師、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士、作業療法士、ケースワーカー、栄養士、心理カウンセラー、看護助手、医療事務などの全ての医療・介護・福祉の専門家らが包括医療を行うことによって、患者さまの心と体の健康と生命を高い次元で守る姿勢が大事です。

 ここで、包括治療に似た言葉を解説します。まず、包括支払い医療制度です。

 包括という文字ははいっていますが、これは保険治療でのの支払制度のことです。厚生労働省が将来導入を検討している医療費の定額払い制度DPC(Episode-of-care payment)のことで、1998年からの国立病院、2003年からの大学など特定機能病院で試行が始まりました。病名や重症度で最大支払額を決めておき、病院がその額以上の出費をしても保険から支払はらわれません。病院の経営感覚が進み、医療費全体の節約効果が大きい、といわれる、医療上の制度のことです。日本の試行は急性病の入院治療に限られ、手術などは枠外とし、大幅な収入減がないよう病院ごとの調整をしました。

 次に、総合診療です。

 現在のあまりにも専門化・細分化しすぎた医療の中で、全人的に人間を捉え、特定の臓器・疾患に限定せず多角的に診療を行う部門のこと、また外来初診の「症状」のみの患者に迅速かつ適切に「診断」をつける科でもあります。医療機関や大学によって総合診療科、総合診療部部といっているようです。
 英米では総合診療医(GP)の制度が普及しており、近年の高齢化社会の進行によって、その存在意義が大きくなっていますが、厚生労働省は、総合科と認定医の案を示し、過剰検査を抑制する要だとされています。よくかんがえれば、従来の町医者がしていた本当の総合診察を医療制度として作り直す考え方でしょう。

 最後に統合医療です。

 統合医療とは、近代西洋医学と補完代替療法や伝統医学等とを組み合わせて行う治療法であり、多種多様なものが存在します。ハーブ、ビタミン、ミネラル、プロバイオティクス、サプリメント・健康食品、心身療法、鍼灸、マッサージ療法、瞑想、運動療法、リラクゼーション、脊椎の徒手整復術、太極拳・気功、ヨガ、ヒーリングタッチ、催眠療法などを組み合わせ、主にがん治療で行われています。

 このように、 包括診療(費)、総合医療(科・部)、統合医療ともに、治療の仕方の分類であって、医療の“あり方”の分類ではありません。特に前2者は、治療費抑制のための考え方で、統合医療は対症療法中心の西洋医学と、東洋医学を融合する概念です。

 誠敬会クリニックで行う、包括治療とは患者さまのために医療従事者である我々がどうあるべきか、を人や組織や地域のあり方まで考える概念なのです。

(吉野敏明 筆)

第二回包括医療研究会を6月7日に国分寺で開催します。

2015年05月30日
第二回包括医療研究会を6月7日に国分寺で開催します。
本研究会の理念『包括医療』です。
包括医療とは、医療有資格者およびその周囲の多職種の専門家が、チームあるいはシステムとして、病気をもつ人と供に、心と体の双方の生活の質の改善を目指す医療です。これには、従来の医師と患者だけではなく、医療と介護と福祉、あるいはNPOなどの団体も含まれ、これを行う地域は、従来の区域(Area)ではなく、団体(Community)の概念です。
この研究会の目的は、この包括医療の為に、医師、看護師、薬剤師、歯科医師、歯科衛生士、作業療法士、看護助手、事務などのこれまでの枠を取り去り、包括医療を行うことによって、患者さまの心と体の健康と生命を高い次元で守る研究会です。
第一回は、昨年12月に横浜で行い、包括医療を行うトップドクターらにその概念と実績を講演して頂きました。
今回の第二回の勉強会は、医療の垣根を取り払って『横断的にお互いを見る』ことを目的としています。その為、お互いの職域の紹介と、我々が医療人として社会状況と環境に適応し、将来の我々のあるべき姿を示します。
医療関係者以外の方の参加も大歓迎です。
第二回国際包括医療研究会
・会員の参加費は無料(医療法人弥栄病院・医療法人社団誠敬会社員も無料)
・非会員およびオブザーバーの参加料
  病院経営者(理事長・院長)医師歯科医師…5,000円
  コメディカルスタッフ、医療関係者   …2,000円
  学生・患者さま            …無料
・場所 国分寺労政会館
・時間 10:00~17:00
・終了後は、近隣にて懇親会があります。場所はこのイベントページ上で公開します。懇親会の会費は5000円程度の予定です。

(吉野敏明 筆)

当クリニックがナショナルセンターの連携医療機関になりました。

2015年04月13日
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誠敬会クリニックは、クリニック内の診療科の連携や病院との連携だけでなく、各種研究機関やNPO団体、福祉団体や介護団体との連携を進めています。

そのなかで、このたび国立精神・神経医療研究センターとの連携をさせて頂くこととなり、本日よりその認定証を待合室に掲示することとなりました。

国立精神・神経医療研究センターとは、神経系と筋の疾患である精神疾患、神経疾患、筋疾患、発達障害の克服を通じて、小児期から成人期を経て老年期に至る生涯にわたる脳、心そして身体の健康を目指し、これらの成因・発症機序の解明と治療法の開発の研究を行っている国立研究機関です。そして、このセンターの病院は、世界最高レベルの研究に裏付けされた、先駆的な最新の医療を実践しています。

このセンターは、日本で唯一である精神と神経の研究と治療をおこなっているのみならず、実は世界でも唯一の研究機関でもあるそうです。

誠敬会クリニックでは、より高度な画像診断装置などが必要な場合、同センターでの検査や必要に応じて治療を行ってまいります。

患者さまの安心・安全のために、今後も誠敬会クリニックは進化し続けます。