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 わたし(誠敬会クリニック会長 吉野敏明)の親友であり、師匠でもあるヒマラヤ登山家の小西浩文さんという方がいます。
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 この方は、「無酸素登頂」といって、酸素ボンベなしで8000m級のエベレストなどの山を13座中6座を制した、日本記録保持者であり、冒険家であると同時に危機管理のスペシャリストでもあります。8000mは“Death Zone”と言われ、酸素も気圧の三分の一以下、気温は冬では南極より寒い冷夏80度を下回り、風速はマッハにもなる、微生物も含め生物が長期生存できない、正に死の地帯であります。

 小西さんは、この壮絶な環境下においても、酸素ボンベなしで登頂をし、そして「生きて五体満足で帰ってくる」をテーマに登山をして、現在も元気で居られます。その小西さんのご著書のなかで、「酸素が無い、をお金が無いに例えれば…」というくだりがあります。つまり、お金が無いことを言い訳にしないで、なんとか生き抜いて行く、という例えなのです。

 わたしは、これと同じことが、がん治療にも言えると信じています。というのも、このような仕事をしていると、かんの患者さまが「絶対に生きる」という信念をもって治療に取り組むと、かなり進行したがんの方でも奇跡の生還に近い現象をみることがあるからです。

 事実、小西さんもがんを二回しかもステージ4を患って、奇跡の生還をしたからです。

 この様な事例は、医師であるわたしがいいうのも少し変ですが、「医者の施術に頼らないで治す」ことを決断した方が殆どだからです。

 つまり、3大療法を決して拒絶するのでなく、これらを受け入れた上で、さらに患者さんご自身の食習慣、睡眠習慣、価値観や性格まで変える決断をした人達なのです。

 ここに、がんの食事療法を含む生活習慣療法が関わってくるからです。

 前回のブログでも述べたように、血液は200日でリンパ球も含め生れ変ります。しかし、喫煙や飲酒、糖分の過量摂取やトランス脂肪酸の過量摂取などをそのままにしていれば、200日経っても同じ悪さをする細胞しか生れ変りません。

 ここで前回のおさらいと続きです。白血球は3~5日、赤血球は最大200日で入れ替わる、としました。

 そこで、他の臓器です。

 ・胃全体…5~7日

 ・食道・唇・口腔粘膜…約4~15日

 ・腸…2週間

 ・心臓…3週間

 ・皮膚細胞…4週間

 ・骨髄細胞…4週間

 ・肝臓…約2-3週間(90%が入れ替わり、残りの10%は300日)

 ・筋肉…2ヶ月

 ・骨…3ヶ月~1年

 つまり、正常で健康な臓器を作りだそうとしたら、その原料は食べ物と酸素しかないわけです。減量が汚染されて至り、間違えた原料が来たら正常な細胞は出来ませんし、それを育むこともできません。

 上の表をみれば、どうやら最初の1ヶ月が一区切り、次は3か月で人間の体はよい細胞に入れ替えることが出来そうです。

 冒頭で話した、小西さんも当然食べ物には気を使ています。実際、ヒマラヤ登山後は肉体は相当疲労して壊れますが、50歳を迎えた小西さんでもやはり3か月程度で修復できるのです。

 小西さんは超人ですが、でも人間です。治療として、普段からの肉体の作り方、修復の仕方は小西さんから学ぶところ大だとおもいます。

(吉野敏明 筆)

 このブログで、中鎖脂肪酸ケトン食療法や、絶塩療法などのがんの食事療法について述べてきました。

 さて、ここで原点に帰って考えてみましょう。がんはエボラ出血熱、AIDS、新型インフルエンザ、あるいは従来からある結核などと大きく異なることは感染症ではないことです。

 では、がんは糖尿病や高血圧のような生活習慣病であるか、といわれると殆どの人が「?」あるいは「No」といいます。遺伝子の異常でがんは発生する、という学説があります。たとえは、その根拠としてHER2があります。
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 HER2とは“human epidermal growth factor receptor type2”の頭字です。
人の上皮細胞増殖因子受容体とよく似た構造をもつ遺伝子タンパクで、これを産生する遺伝子をHER2遺伝子というのです。

 このHER2タンパクは、過剰に発現したり活性化したりすることで、細胞の増殖や悪性化に関わります。なかでも、HER2タンパクの過剰な存在は、乳がんの予後因子の1つで、特にリンパ節にがんが転移している場合でHER2が陽性だと、再発の危険性が高くなるといわれています。

 ですから、そのHER2タンパクの過剰発現を調べる免疫組織化学的方法(IHC法)やHER2遺伝子の増幅を調べるFISH法により、その陽性か陰性を判定するのです。。

 また、HER2の最も大きなな特徴は分子標的治療(トラスツズマブ療法といいます)との関係です。トラスツズマブは遺伝子組み換えによるHER2の抗体で、これはHER2タンパクをねらって攻撃し、がん細胞の増殖を抑えたりするはたらきがあります。

 また、ハリウッド女優のアンジェリーナジョリーさんが、BRCA1という遺伝子があり、がんを予防するために乳房を切除した、というショッキングなニュースが流れたことがあります。このBRCA1とは“breast cancer susceptibility gene I”のことで、がん抑制遺伝子の一種であり、その変異により遺伝子不安定性を生じ、最終的に乳癌を引き起こします。

 なぜ健康な状態にもかかわらず乳房の切除を決断したかというと、彼女の場合、このBRCA1遺伝子に変異が見つかり、その結果、生涯で乳がんが発症するリスクが87%あるとの診断を受けたからといいます。

 遺伝性乳がん・卵巣がん症候群は、HBOC(Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome)とも呼ばれ、同様に遺伝子変異の人は、そうでない人に比べ、発生の確率は10倍以上も高くなるといわれています。

 遺伝子性といわれているがんは、統計にもよりますが5〜10%程度と言われますが、一般に、多くのがんは遺伝性ではありません。

 すると、遺伝子性のがんといえどもやはり生活習慣が影響していと言わざるをえません。

 毎日、がん細胞になる異常細胞は5000個程度産生され、これががんを抑制するリンパ球などで毎日攻撃し、これらが増殖しないで腫瘍にならないようにしています。

 しかし、何らかの原因で細胞を修復する遺伝子が壊れてがん細胞が増えたり、免疫力が低下してがん細胞を抑制できなくなると、数年から10数年かけてがんになります。

 ところで、みなさん血液はどのくらいで入れ替わるか知っていますか?白血球の寿命は、顆粒白血球で10日前後、リンパ球の大部分は100~200日、一部は3~4日。血小板は寿命は3〜10日で、最も長い赤血球の寿命でも120日なのです。

 つまり、少なくとも120日たてば、我々の血液は全て入れ替わっていることになります。

 これら血球をつくるのは、骨髄や脾臓ですが、これら血球を産む臓器やできた血球に栄養を与えるのは、ズバリ“腸”です。

 つまり、がん細胞を抑制し、壊れた細胞を修復するそのエネルギーをあたえるのは、ズバリ食事なのです。

 がんを治すために必要なリンパ球や修復するために必要な物質は、食物として人間が口から得るしか方法はないのです。

 そのために、がんを起こすものを食べないこと、がんを治すものを食べること、そしてこれらを良く咬んで免疫物質であるIgAなどを含む唾液とよく混ぜること、そしてこれらをきちんとした食べ方で嚥下し、消化器におくることががんの予防・そして治療にも極めて重要なのです(この項、続く)

(吉野敏明 筆)

 がん細胞は、正常な細胞にくらべ、鉄を多く取り込みます。

 そのまえに、『トランスフェリン』というものについて説明します。トランスフェリンとは、血液の中の血漿に含まれるタンパク質の一種で、鉄イオンを結合し、鉄の輸送を担っています。そして、各細胞の表面にはトランスフェリンの受容体(トランスフェリンレセプター)があり、特に骨髄にある幼若赤血球ではヘモグロビン合成のために多量の鉄を要するので重要です。

 ところで、がん細胞には血管がない(未分化)なので、常に周囲に血管をつくって(腫瘍血管)、周囲の血管から血液を引っ張ってこようとします。この血管を作ることを抑制する治療が、このブログでも述べたエンドスタチン遺伝子によるがんを虚血させて治療(オンコーシス;組織の大量死)です。
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 つまり、がん細胞は血管が無いので常に低酸素でて血が集積しやすい状態になっています。つまり、がん細胞にはこのような理由によって鉄が多く取り込まれています。

 そのメカニズムは、前述したトランスフェリンレセプターを利用してがんは鉄を多く取り込んでいるからです。

 鉄が欠乏すると貧血になることはよく知られていますが、一方上記の理由によって、鉄が過剰になるとがんが発生しやすくなることも報告されているのです。例えば、鉄の代謝異常であるヘモクロマトーシスやC型ウイルス性肝炎では鉄過剰が起こります。疫学調査では、これらの疾患が肝臓がんにつながることが知られていますし、アスベスト繊維による中皮腫、子宮内膜症による卵巣癌にも鉄過剰が関与することが知られています。

 そこで登場するのが、アルテスネイトという物質です。アルテスネイトは、鉄イオンと反応してフリーラジカルを発生します。フリーラジカルとは、「対になっていない電子(不対電子)を持っているので、他の分子から電子を奪い取ろうとする分子」です。この代表格が活性酸素です。フリーラジカルはがんを発生させる原因とされる一方で、がん細胞自体がフリーラジカルに弱いことも知られています。

 つまり、アルテスネイトを投与することで、がんの細胞死を招くわけです。

 アルテスネイトを投与する前に、鉄を投与してがん細胞内の鉄の量を増やしておくと抗腫瘍効果を高めることが期待できます。

 正常細胞は鉄をあまり含んでいませんし、がん細胞はSODやカタラーゼやグルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素の量が正常細胞に比べて少ないので、がん細胞に特異的に細胞傷害作用を示します。

 アルテミシニン誘導体は抗マラリア薬として使用され安全性も検討されています。アルテミシニン誘導体を使ったがん治療はまだ研究段階ですが、すでに臨床例での検討も行われており、有効性が報告されています。副作用が非常に少ないので「体にやさしいがん治療」に有用な薬と言えます。

 アルテミシニンは、古くから中国で青蒿というヨモギ科の植物が解熱剤として使われていました。そして、このアルテミシニンに抗がん作用があることが徐々に明らかになってきたのです。このアルテミシニンを発見したのは、中国のトゥーユーユー博士で、2011年に臨床医学賞であるラスカー賞を受賞しました。

 アルテミシニンは様々ながん細胞に対して効果があることが報告されています。白血病、大腸がん、肺がん、悪性黒色腫、肝臓がん、膵臓がんなどに効果があることが報告されています。

 これを錠剤にしたものが、Artemixです。

 Artemixに関するお問い合わせは、こちらまで。
がん治療のお問い合わせ
(吉野敏明 筆)

【がんp53遺伝子治療まえの、血清p53抗体測定について】

がんでは、p53遺伝子の異常により、がんが発生することは前回のブログで述べました。

 前回の復習になりますが、抑制遺伝子としてp53遺伝子は重要な働きをしています。即ち、遺伝子を守るp53遺伝子に異常が発生し、がん化する際に多くの場合p53遺伝子に突然変異が認められているからです。

 生体は異物を認識すると、免疫によって抗原抗体反応を起こします。これを液性免疫といいます。p53遺伝子が異常になると当然、正常なp53蛋白質を作れず異常p53蛋白質を作りだし、生体はこれを異物として認識して抗体を作ります。これがp53抗体です。つまり、血中にp53抗体が増加してくるわけですから、この抗体を測定して、p53遺伝子導入治療の適応かどうかを診るのがこの検査です。

 p53抗体の検査は、腫瘍マーカーに変わる新しい腫瘍検査法として注目されています。

 いわゆる腫瘍マーカーとは、腫瘍(がん) 細胞が作り出して周囲に放出する物質で、腫瘍の増大とともに血中濃度が上昇してくるので、腫瘍の悪化や治癒の判定の補助として利用されています。たとえば、CEA、AFP、SCC、CA125などが有名です。腫瘍マーカーも、癌検診に利用され癌の発見に有益ではありますが、多くの場合はある程度腫瘍が増大してから検出されるようになりますので、従来の腫瘍マーカーの検査だけでは、ごく初期の癌を見落としてしまうことが多いのです。

 これに対し、p53抗体はによる検査は上記の腫瘍細胞から放出されたものではなく、正常な免疫細胞系が作り出している点が異なります。

 ただし、p53抗体検査も万能ではありません。感度、特異度ともに6~8割程度と言われています。ですから、p53抗体検査が陰性であっても、これらが原因でがんになっている可能性がありますので、この場合はおなじがん遺伝子治療でもエンドスタチン遺伝子導入によるがん遺伝子治療を優先したります。これは、またいずれ詳しく述べます。

 一方、p53検査が高陽性という場合は、積極的にp53遺伝子治療を勧めます。

 

エンドスタチン遺伝子導入によるがん治療の前に、「虚血」について説明します。

 虚血とは、血管の狭窄(血管が狭くなること)や閉塞(血管が詰まってしまうこと)によって血流が減少した状態のことです。たとえば、心筋梗塞や脳梗塞などがこれにあたり、虚血性疾患といいいます。虚血が続くと、血流の不足により酸素を運搬する赤血球が少なくなるため、臓器に必要な酸素を運ぶことができなくなり、組織は無酸素症となってしまい、最悪は臓器が壊死してしまいます。心臓や脳では死に至る病気となります。

 この虚血状態では、静脈血液量の低下よりも動脈血液量の低下のほうが危険です。 なぜならば、静脈には複数の心臓に帰るルートがあること、またそもそも肺で酸素を受け取っているのが動脈だからです。

 さて、エンドスタチンとは何でしょう?エンドスタチンとは内因性(生体が作る)の抗血管新生ペプチドで、内皮細胞の増殖、遊走、管腔形成を阻害します。ところで、がん細胞にはもともと血管がありません。それは、がんが未分化のまま増殖をつづけているからです。なので、がん細胞が増殖していくために新しい血管(血管新生)をつくって周囲の細胞から血液を引いてくる、ということをします。つまり、血管新生を阻害するタンパク質を働かせることで、がん細胞に新しい血管をつくらせなくして酸素や栄養を絶ち、がん細胞を壊死さるのがその原理です。

 そのためには、エンドスタチンを発生させる遺伝子を導入してこれを発生させなければなりません。そのためには、p53遺伝子導入とおなじく、アデノウィルスをつかって遺伝子を細胞内に送り込みます。(この項、続く)

(吉野敏明 筆)

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 人間は、約5000個のがん細胞が毎日発症しているといわれています。しかし、これらが全てがんになるわけではありません。遺伝子ががん細胞の遺伝子の修復をおこなったり、がん細胞を免疫細胞が駆逐しているからです。

 ところで、がん細胞には、50~70%の割合で、p53遺伝子の異常が見つかっています。p53遺伝子とは、がん細胞や遺伝子の傷が多すぎて元に戻らない細胞をアポトーシス(細胞死)に導き、傷が少なく戻れる細胞を修復する働きがあります。

 そもそも。p53遺伝子は生体にある遺伝子ですから、抗がん剤のように副作用がおこりません。また、放射線療法や化学治療と併用することも可能です。

p53遺伝子は、図の様に世界中でおおなわれており、現在やく35か国で使われている治療法です。(この項続く)

がんの遺伝子治療

2015年08月17日
 このブログで何度もお話しているように、毎日だれでも約5,000個のがん細胞が発生していると言われています。これら異常細胞を体の免疫を担う、リンパ球系の細胞がこれらを攻撃していることも何度もお伝えしています。これを応用したものが、がんの免疫療法です。

 ところで、これらがん細胞には、50~70%の確率でp53遺伝子というものに異常が見つかっています。

 p53遺伝子とは、がん細胞などの体に不要な細胞を除去したり、必要な細胞を修復して正常の細胞に戻す役割を演じています。このp53遺伝子は、『がん抑制遺伝子』といわれ、『ゲノムの守護神』と言われる所以です(ゲノムとは、背が高いとかある病気になりやすい等のDNAのすべての遺伝情報のこと)。

 このp53遺伝子は、1979年にSV40というDNA腫瘍ウィルスによってがん化した細胞内で、SV40のウィルス遺伝子によって酸性されたウィルスタンパク質に結合する分子量53kDa(ダルトン)のタンパクとして同定されました。

 このタンパクは、癌遺伝子(正常細胞にがんを発生させるような遺伝子)であるmyc等 と同様に不死化させたり、ras遺伝子と協調して、正常細胞を眼科させることから、当初p53遺伝子は癌遺伝子の一つと考えられていました。細胞は老化することが大事で、そうしなければ臓器は永遠に大きくなってしまいます。

 ここで不死化とは、色々な技術をもちいて細胞が連続して分裂できるようにすることで、不死化細胞とは 不死化初代細胞は、突然変異によって通常の細胞老化を回避し、連続的な細胞分裂能力を獲得した初代培養細胞の派生物の事を言います。不死化と腫瘍化は紙一重の問題です。

 ところが、1989年にこのp53遺伝子が存在する第17番遺伝子染色体の領域が、多くのがん細胞で欠如していることが明らかにされました。ちょうどその頃、これまでに研究で使われていたp53遺伝子が、既に突然変異をもつ変異型のp53遺伝子であることが確認されたのです!

 逆に、正常p53遺伝子は、細胞増殖に対して抑制的に作用することbが確認され、p53遺伝子はがん細胞抑制遺伝子と結論付けられたのです。

 そこで、がん治療として、p53遺伝子の異常によって発症した癌患者さんにたいし、正常なp53遺伝子を大量投与して本来の正常細胞の機能を回復させ、がん細胞を自然消滅(アポトーシス;細胞死)させたり、がんによって侵された周囲の正常細胞を修復して回復させるために行うのが、がんの遺伝子治療です。

 抗がん剤治療や放射線治療ところ成り、がん細胞だけを選択的に細胞死に導くため、正常細胞には損傷をあたえませんから、殆ど副作用がありません。

 遺伝子の移動手段は、アデノウィルス(風邪の原因のウイルス)を利用します。これは細胞がウィルス感染するこどで、細胞内にp53遺伝子を送り込む、遺伝子治療の常套手段を用います。あどのウィルスの病原性を無くしていますが、時として風邪と同じような症状がでることがあります(発熱、吐き気など)。

 投与方法は、点滴または注射なので、至って簡便です。また、三大療法(手術・抗がん剤・放射線療法)との併用も可能です。

 このp53遺伝子治療製剤の商品名は『ゲンディシン』といい、SiBiono Gene Technologies社によって開発された遺伝子治療薬です。日本ではまだ未承認ですが、世界50カ国で使用された結果、後期扁平上皮癌の緩解率は64%であったとの報告があります。 
 
 誠敬会クリニックでは、患者さまにせ右t名と同意の下、内科医の観察下によってp53遺伝子治療を行っています。

 詳しくは、メールなどでお問い合わせください。
お問い合わせ

 治療できるがんに対しては、いわゆる3大療法である手術・放射線治療・化学療法(抗がん剤)、また免疫療法などの補完代替療法などが時として組み合わされて行われます。しかし、これらの治療が既に困難であったり、その治療を望まない患者さんにたいしては、こころとからだの苦痛に対する専門のケアを提供することを緩和ケアといい、その専門の病棟を緩和ケア病棟といいます。

【入院・一般病棟でのケース】
 一般病棟でがんの治療を続けながら、同時に緩和ケアを受けることができます。この場合は、厚生労働省から認可を受けた院内の緩和ケアチームが、これまで治療をおこなっていた主治医と共に治療にあたります。緩和ケアチームの診療・援助には「緩和ケア診療加算」が加算され、この加算を含めた医療費には医療保険が適用されます。(「緩和ケア診療加算」は、緩和ケアチームによる診療・援助が開始された時点から中止もしくは退院まで、1日400点(4,000円)※(3割負担の方:1,200円/日、1割負担の方:400円/日)が加算されます。)

【緩和ケア病棟の場合】
 厚生労働省から「緩和ケア病棟」として承認を受けた病棟に入院して緩和ケアを受ける場合、医療費は定額制(治療内容に関わらず1日の医療費が一定額に決められている)となっています。入院30日以内の場合、医療費は1日4,926点※(49,260円)ですが、医療保険が適用されますので、3割負担の方は14,778円/日、1割負担の方は4,926円/日となります。病院の体制等により上記に加算がつく場合もあります。その他に食事療養費や室料差額などの医療保険適用外の費用がかかります。

一般病棟、緩和ケア病棟のいずれも入院治療にかかる医療費(医療保険適用の費用)は、高額療養費制度の対象となりますので、一定額を超えた費用は返金されます。

 誠敬会クリニックでは、往診や訪問看護も行っています。緩和ケア病棟などに入院するまで、とくに当クリニックで免疫療法などをおこなっている患者さまにたいしては、柔軟に対応させて頂きますので、是非理事長までご相談の連絡をください(メール、電話ともに可)。

※神奈川県の緩和ケア病棟の一覧(神奈川県HPより)
神奈川県HP緩和ケア病棟より
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(吉野敏明 筆)

 誠敬会クリニックでは、腫瘍マーカーの血液検査によるがん早期発見をおこなっています。通常は、癌治療後に再発の指標として使用しますが、当クリニックでは、腫瘍になる前の細胞レベルで予防する概念です。
 腫瘍マーカーによるがんの早期発見方法は、『腫瘍マーカー検査追跡法;TMT』といい、マーカーとは、がん細胞が存在していることの目印の物質の総称です。この「腫瘍マーカー」とは、がんが、がんとして認識される以前の状態で察知し、対処することができます。
 がんからは、発生した部位によって各々異なる特定物質が分泌されます。そして、分泌された特定物質は血液中に溶け込んでいるので、血液を採取し特定物質の濃度を測定することによって、がんが存在しているかどうかを予測します。
 腫瘍マーカーは、糖タンパク質、ホルモン、酵素などさまざまな種類の物質でできています。
 検査方法は血液を採取し、血液を検査センターに依頼して、分析してもらいます。
 腫瘍マーカーが分泌されたからといって、がんになったと決めつけることはできません。カゼなど他の病気によって発生することもあるし、普通の健康状態であってもいくらかの腫瘍マーカーは発生しています。そこで重要になるのは、腫瘍マーカー数値の多少と変動です。多ければ危険度が高く、少なければ危険度は低いということです。 TMTは、早期ではなく、「超早期」のがん発見の検査です。
(※もちろん、通常の内視鏡による検査やPET検査などが重要であることは間違いありません。)